ワイヤロープの点検と廃棄基準@
ワイヤを使用する時は点検を確実に行い、次の劣化が1つでも発見されれば廃棄処分してください。
使用されますと吊り荷の落下事故等の危険があります。(労働安全衛生法 クレーン等安全規制による)
点検
●時期・日常点検(作業前)、定期点検(月次点検)および必要時
●内容・断線、磨耗、腐食、形崩れ、端末金具及び取付部
点検箇所 | 点検項目 | 点検方法 | 廃棄基準 | 廃棄の実例 | ||||||||||||||||||||
全体 | キンク | プラスキンク(よりの縮まる方向のキンク) やマイナスキンク(よりの戻る方向のキンク) の有無を点検する |
局部的によりが詰まったり、戻ったりして、 キンクを発生したもの。 《参考》キンクによる強度低下率
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つぶれ (偏平) |
局部的に押しつぶされた部分がないか 点検する。 |
局部的な押しつぶしによる偏平があるも の。ノギスで短径d minおよびd maxを測 定したときd max/dmin≧1.5となったもの。 《参考》つぶれによる強度低下率 @程度が軽い場合は、殆ど無い。 A上記廃棄基準に達した場合は、 20〜40% |
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腐食 (サビ) |
表面の腐食の有無を点検する。 あれば布地で拭いて取れる薄いサビか、 表面に凸凹が生じているかを調査する。 内部はスパイキ等でストランドを持ち上げ て調査する。 |
素線表面にピッティングが発生して、あば た状になったもの。 内部腐食によって素線が縮んだもの。 《参考》 腐食(赤錆)による強度低下率 @程度が軽い場合は、10〜20% A著しい場合は、40%以上 |
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磨耗 | 全長、全周にわたり磨耗の状況を点検する。 | 素線と素線の隙間がなくなったもの。 (右表の減少率は、公称径に対する値) |
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うねり | うねりの有無を調査する。 | 著しくうねっているもの。 または局部的なうねりの幅(d1)がロープ 径(d)の4/3以上になったもの。 |
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ストランドの 落ち込み、浮き |
ストランドの落込みや浮きが無いか点検 する。 |
ストランドの落込み、飛び出し、かご状の ものがあるもの。 |
ワイヤロープの 点検と廃棄基準@ |
ワイヤロープの 点検と廃棄基準A |
ワイヤロープ | ステンレスロープ |